住民票と戸籍謄本の違い

時事問題

住民票と戸籍謄本の違いってなに?

2020年4月6日

シン
皆さんこんにちは。
ミニマリストのシンです。

 

4月になり、新生活も始まった方が多いのではないでしょうか。

 

この時期は、口座開設、引越しの手続き等で住民票、戸籍謄本といった書類が必要になりますよね。

 

相談者
住民票?戸籍謄本?一体なんなの?

 

シン
若い方には聞き慣れない言葉ですよね。

 

今回は、住民票戸籍謄本について解説していきたいと思います。

 

本記事はこんな方におすすめ

  • 住民票と戸籍謄本の違いについて知りたい
  • 戸籍の種類について知りたい

 

住民票も、戸籍謄本も人生の中で何度も必要になってくる書類です。

 

しっかり理解しましょう。

 

それでは、どうぞ。

 

住民票と戸籍謄本の違い

 

まず、住民票と戸籍謄本の違いを知るには、

 

「住所」「本籍」の違いを理解する必要があります。

 

ざっくり説明すると、

 

「住所」は「住んでいる場所」

 

「本籍」は「戸籍の原本が保管されている場所」

です。

 

順に詳しく説明していきましょう。

 

住民票

 

住所は「住んでいる場所」を表します。

 

もっと正確に言うならば、「住民登録がされている場所」を指します。

 

「住民票」でこの正式な住所を証明することができます。

 

引っ越しなどで住所を変更する際には、今まで住んでいた地域の自治体に「転出届」を、引っ越し先の自治体に「転入届」を提出します。

 

そうすることで、実際に住んでいる地域でサービスを受けることができます。

 

シン
例えば、選挙権は、住民票がある市区町村で持つことになりますよ。

 

戸籍謄本

 

「本籍」とは、その戸籍が保管されている場所のことをいいます。

 

「戸籍」とは、夫婦関係や親子関係などの身分を証明する公文書です。

 

戸籍を証明するためには、戸籍の原本の写しである籍謄本(こせきとうほん)」か、

その一部の写しである「戸籍抄本(こせきしょうほん)」を「本籍」のある自治体で取得します。

 

戸籍は家族単位で登録するものです。

 

未婚の人で特に手続きをしていない場合、「本籍」は親と同じ場所にあります。

 

結婚する際には、新しい家族として戸籍に登録されるため、婚姻届の提出時に新たに「本籍」を設定することができます。

 

 

戸籍の種類

 

 

先ほどの「本籍」の説明の中で謄本と抄本の違いって何?と思われた方は多いのではないでしょうか。

 

ここでは、戸籍の種類について説明していきます。

 

役所で「戸籍」をください。と言っても、「戸籍謄本と戸籍抄本のどちらですか?」と聞かれるので、違いを理解しておきましょう。

 

戸籍謄本とは

「戸籍謄本」とは、

「戸籍にいる全員分の記録を記載した文書」のことです。

 

戸籍の電子データ化により「戸籍全部事項証明書」という名称に変わりました。

 

戸籍抄本とは

「戸籍抄本」とは、

「戸籍にいる一部の人の記録を記載した文書」のことです。

 

戸籍の電子データ化により「戸籍個人事項証明書」という名称に変わりました。

 

戸籍謄本と戸籍抄本の違い

 

相談者
結局、戸籍謄本と抄本の違いってなんなの?

 

戸籍謄本と戸籍抄本の違いは、全員分か個人分かというだけで、記載されている項目は同じです。

シン
戸籍を用意するときは、全員分か個人の分が必要なのか確認しましょう。

 

なお、戸籍の一番上には、戸籍の「本籍」と「筆頭者の氏名」が書かれています。

 

そして同じ戸籍にいる家族の「戸籍に記録されている者」の項目があり、その人の「氏名」「生年月日」「父・母の氏名」「続柄」、また「出生日」「出生地」「届出日と届出人」などの情報が記載されています。

 

 

 

メモ

筆頭者(ひっとうしゃ)とは

筆頭者とは戸籍の始めに記載される方です。この筆頭者の姓(氏)が在籍者全員に及びます。

原則として、初婚同士の方がご結婚されるとご夫婦で新戸籍を作ります。

このとき夫の氏を選ぶと夫が筆頭者、妻が配偶者となります。逆に妻の氏を選ぶと妻が筆頭者、夫が配偶者となります。

仮に筆頭者の方が亡くなっても、住民票の世帯主のようにかわることはありません。

 

その他

 

戸籍には、その他にも種類があります。踏み込んで説明していきましょう。

 

住民票と戸籍について分かれば十分という方は読み飛ばしていただければ結構です。

 

✅除籍謄本(じょせきとうほん)

 

戸籍謄本には、世帯単位ではなく、夫婦とその未婚の子供達で作られます。

 

戸籍謄本に載っている方は、その戸籍謄本で一生記載され続けるのではなく、婚姻等の事実によって除籍となり、他の戸籍へ移ることになります。

 

また、死亡の事実によっても戸籍謄本に載っている方は「除籍」となります。

 

このように、戸籍謄本に記載されている人が一人ずつ抜けていき、最終的に誰もいなくなった状態に至ると、その戸籍は閉鎖されて戸籍簿から削除されることになります。

 

このように閉鎖されて誰もいなくなった戸籍のことを除籍謄本と呼びます。

 

 

改正原戸籍(かいせいげんこせき)

 

日本には「戸籍法」という戸籍に関する法律があります。

 

 この戸籍法が改正されることによって、戸籍の様式などが変更され、その都度新しい様式の戸籍に書き替えが行なわれています。

 

この法律改正により、新様式に書き替えをする前の戸籍のことを「改製原戸籍」、「原戸籍(はらこせき)」といいます。

 

戸籍の電子データ化を行っている自治体がほとんどで、電子データ化をする際、元になった紙ベースで保管されていた戸籍のことも「改製原戸籍」と呼ばれています。

 

 

 

戸籍の附票(こせきのふひょう)

 

戸籍の附票とは住所が今までどこに移り変わってきたかという異動履歴を証明する書類のことを指します。

 

附票は本籍地の市区町村で戸籍とともに管理されているため、附票を発行してもらいたい場合は本籍地に対して請求を行う必要があります。

 

附票には今までの住所が記載されてはいますが、本籍地を変更した場合、本籍変更日以降の住所しか記されていないため注意が必要です。

 

 

戸籍にも様々な種類があるので、準備する際は、何が求められているのか確認が必要です。

 

ちなみに除籍謄本、改正原戸籍は、主に相続手続きの際に必要になってくる書類です。

 

また、戸籍の附票は、主に車の名義変更などの際に利用されることが多いです。

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

住民票と戸籍謄本の違いについて分かっていただけたでしょうか。

 

最後に本記事の説明をまとめると、下記の通りです。

 

●まとめ

 

・住民票は居住について載せたもので、戸籍謄本は身分や親族関係などを載せたもの。

 

・住民票は、現在どこに誰と住んでいるのか、という事を証明するもの。

 

・戸籍謄本を取得することで、その人がいつどこで生まれたのか、親は誰なのか、独身なのか、既婚なのかといった身分関係がわかる。

 ただし、住所については記載されていないので、どこに住んでいたのか、ということはわからない。

 

・住民票は居住地の役所で取得できるが、戸籍謄本については本籍地でないと取得できない。

 

 

難しい用語ばかりでしたが、一度理解できれば簡単です。

 

用語を理解して、スマートに生活していきましょう。

 

シン
最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは。

 

 

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